――まず、地域の経済についてお聞かせください
「商工会議所という地域の経済団体という視点で見ると、明るい話題がいくつかあります。大都市ではない『地域』のポテンシャルに光が当たる兆しが見えてきたと感じています」
――どういう点ですか
「ここ数年、まちなかに小さくて美味しくておしゃれなお店が増えています。結構繁盛しています。経営者に『なぜ小田原に出店したか』と聞きました。都内で流行のお店を経営していた人、ソムリエとして勉強してきた若者、ミシュランのお店で修業して帰ってきたシェフ。彼らが異口同音に言ったのは、『東京では世界中の食材が手に入り、逆に特色が出しにくい』と。小田原はお魚もいて、田んぼも畑もあり牛も豚もいるなかで、地元の食材で「自分の店ならではの料理が作れる」という訳です。それは何ものにも代え難いと言っていました。スペインのサンセバスチャンの様な世界中から美食家が来る街になる可能性が、この地域にはあるような気がします」
――それは楽しみですね
「もうひとつ特徴的なところでは、彼らの発想に『規模』や『資本力』は関係ない。高度経済成長期以降はそういうものが絶対的に優位であった時代もありましたが、もはやそれは崩れています。むしろ小さいということがメリット。私はよく『ならでは』という言葉を使いますが、まさに『自分の店ならでは』を表現しやすい。今までの強みと弱みが逆転する、ルールチェンジが起こり出しているのかもしれません。それは中小企業が頑張れる時代でもあります。作り手の顔が見えて特色がある。そういうお店がたくさんあるまちは魅力的だと思います」
――そのほかの地元商店についてはいかがですか
「シンボル的な話をすると、朝ごはんのパンをどこで買いますか?ということです。買い物をして、『そのお金がどこへいくのか』ということを考える教育を、我々は受けていません。安いとか品ぞろえが良いとか、営業時間が長いとか、そういうことでお店やモノを選んできました。コンビニエンスストアで買うか、地元で夫婦がやっているお店で買うか。もちろんどちらがいいか悪いかという話ではありません。10回のうち2回は地元のお店で買うとか、そういう意識づけを日本人はしてきませんでした。その結果、シャッター通りになってしまうと、『地元商店がだらしない』とか『行政が何とかしないからだ』という声もあがりますが、そういう状況を作った一端は誰なのかと。地元の消費者として私たちも考えなければいけません。その意識を変えないと、本当の意味での商店街の活性化はできません。もちろん、地元のお店だからなんでも買いましょうということではなく、頑張って美味しいものを、良いものを適正な価格で提供する努力をしてもらうのは当然です。ただ、選ぶ基準のひとつに『地域にお金を回す』という物差しがあっても良いと思うのです。実際に、そういう考えで地元のお店を選ぶという消費の兆しも出てきていると思います」 〈続く〉
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