小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開：2020年9月5日
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シニア劇団「チリアクオールディーズ」を率いる大島さん
60歳以上を団員に迎え、このほど小田原シニア劇団「チリアクオールディーズ」が誕生した。障害や年齢などにかかわらず、すべての人が舞台芸術に参加して楽しむという神奈川県の「共生共創事業」のプロジェクト。昨年設立した横須賀、綾瀬に続き３番目の小田原シニア劇団のプロジェクトリーダーを務めるのは俳優、演出家、劇作家の大島寛史さん（29・久野在住）だ。
自身が主宰する劇団『チリアクターズ』は、短編演劇コンテスト「劇王神奈川Ｖ」（２０１６年）で優勝、国内外の劇団が参加した「第２回神奈川かもめ短編演劇祭」（17年）で最優秀賞・観客賞のＷ受賞など活躍中だ。とはいえ、これまで数多くの舞台を作り上げてきた仲間はほぼ同世代。大島さんにとってもシニア劇団は新たな挑戦だ。「最年少の方でも自分の倍。喋り方ひとつとってもその人ならでは。僕にはできない」と目を輝かせる。
新型コロナは舞台芸術にも大きな影響を及ぼしている。シニア劇団の活動でも、集まっての稽古や作品発表の方法など未確定の部分は多い。脚本執筆はこれからというが、オンラインの活用や朗読劇なども頭にある。流動的な状況だが「一緒にモノをつくることで新しい発想がたくさんあると思う。人生の経験値を作品の面白さに生かしていきたい」と期待は膨らむ。
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