小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開：2020年9月5日
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｢クレヨンのかべがみ」が使われた部屋（品番：ＴＨ３０３０１〜３０３０９）
小田原市久野諏訪原の壁紙メーカー（株）デコリアが製造し、（株）サンゲツ（本社・愛知県）が販売する耐久性壁紙「クレヨンのかべがみ」がこのほど、「第14回キッズデザイン賞」（主催・ＮＰＯ法人キッズデザイン協議会）を受賞した。
子どもの成長発達に役立つ優れた製品に贈られる同賞。今回は応募３９０点のうち、３部門で計２３７点が選ばれ、同製品は「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門」で受賞した。
同製品は、クレヨンの持つ独特なタッチや、鮮やかな色彩などの風合いを再現した壁紙。企画したデコリアのデザイナー・瓶子（へいし）愛理さん（28）は「子どもの緊張をほぐすような色合いや感触の壁紙を作ることで、その空間で過ごす子どもたちに、よりクリエイティブな感性を育んでもらいたい」との願いを込めたという。
昨年１月ごろから原画づくりなどを始めたという瓶子さん。サンゲツの担当者らと協力しながら、クレヨンに似た風合いの表現などに試行錯誤を重ねた。表面硬度の向上や、優れた汚れ防止性能などにもこだわり、約半年をかけて「さくら」「たいよう」「ぱぷりか」など、計９色の壁紙を完成させた。
今年１月にサンゲツが発売すると、保育園の関係者などから注目が集まり、現在、保育施設を中心に全国で利用が進んでいるという。
瓶子さんは「当初の考えからぶれずに形にすることができ、大きなやり甲斐を感じる」と喜びを語った。
デザイナーの瓶子さん
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