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かるたが彩る片浦見聞録 「手に届く過去」を子どもたちに

コミュニティ文化

公開:2020年9月26日

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図書ボランティアのメンバー
図書ボランティアのメンバー

 小田原市立片浦小学校の図書ボランティアが、地域の歴史や風景、生業などを題材にした「片浦かるた」を制作。新型コロナの影響で今もまだ、児童が集まってかるた遊びをすることは叶わないが、9月12日に行われたイベント「ありがとう片浦支所〜1日限りの片浦文化祭〜」で初めて展示され、地域住民にお披露目された。

 片浦地域は、小田原市西部の石橋、米神、根府川、江之浦を指す総称。同校は2012年4月に小規模特認校となり、市内全域から児童が通学している。

 図書ボランティアのメンバーがかるたづくりに取り組むきっかけとなったのは、根府川で農家レストランを営む佐久間孝子さんの映像作品「片浦見聞録」だった。佐久間さんは生まれ育った地元の「手に届く過去」を知るため、70〜80代の人たちにインタビューを続けてきた。「今聞いておかないと将来消えてしまうかもしれない」と、写真やエピソードを集め、16年から毎年9月に上映会を開催。これを観た図書ボランティアと「片浦見聞録をかるたにしたら、子どもたちが通う地域の歴史や物語を遊びながら伝えていけるかも」と盛り上がり、昨年11月から制作が始まった。

 絵札は濱田しおりさんと小宮由佳さんを中心に、OBも含め13人が担当。佐久間さんが書いた読み札をもとに、濱田さんが現地の写真や資料をメンバーに渡した。水彩絵の具や色鉛筆など、それぞれが思い思いの画材を使って描き、なかには貼り絵を用いた絵札も。メンバーの1人、志賀蘭子さんは「天草を詰めるために人が樽に乗って踊るダンスなど、知らないことが多くて楽しかった」と振り返る。児童の絵画作品も7点採用され、片浦かるたは1月に完成した。

 濱田さんは「さまざまな人が関わり、アイデアを出し合いながら楽しんで作りました。小田原の歴史を綴ったふるさと歴史カルタのように、子どもたちに親しんでもらえたら」と期待を膨らませる。
 

多彩なタッチで描かれた片浦かるた
多彩なタッチで描かれた片浦かるた

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