神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

自治会劇団で特殊詐欺防止 「飯泉赤ちょうチン」復活

コミュニティ文化

公開:2023年10月14日

  • X
  • LINE
  • hatena

 全国的にも被害が後を絶たない、オレオレ詐欺や還付金詐欺などに代表される「特殊詐欺」。自治会役員自らが舞台に立ち、特殊詐欺を寸劇によって啓発する劇団「飯泉赤ちょうチン」が4年ぶりに復活し、最新作が9月に飯泉公民館での敬老会で披露された。

 「飯泉赤ちょうチン」は、飯泉1区自治会(加藤純一会長)により2019年に発足した素人劇団だ。きっかけは、敬老会の反省会。「高齢者が喜ぶ劇をやってみてはどうか」と役員からの提案だった。その頃、自治会内でも詐欺の被害が発生していたこともあり、「紙で啓発してもなかなか届かない。劇にしたら楽しみながら注意してもらえる」と詐欺をテーマに寸劇にすることを思い立った。  

 演劇経験を持つ加藤会長が劇団主となり、脚本は役員の山室正美さんが担当し活動がスタート。自治会役員が役者はもちろん、舞台セットや小道具まですべて自前で準備した。稽古の時間がない中でぶっつけ本番で挑んだ舞台は大盛況。手ごたえを感じた一座は「この劇を敬老会の定番に」と考えていた矢先、コロナ禍でイベント事は自粛、活動の場も失った。

最新トレンド盛り込み

 最後の敬老会から4年が経った今年の夏、敬老会の企画を練る中で、役員から19年に実施した劇がいいのではと声が上がった。加藤会長は「自分たちの足腰も心配だけど、楽しみに待っている人がいるなら」と再始動を決めた。脚本担当の山室さんは「令和になり、特殊詐欺の内容も手が込んできた。内容もバージョンアップ」と、「還付金詐欺」と「婚活詐欺」に焦点を当てて脚本を書き上げた。

 迎えた敬老会当日は、自治会内の高齢者や関係者ら約90人に向け、笑いを入れながらも本物さながらの詐欺の手口を披露。ラストは、印籠代わりに「この飯泉の赤ちょうチンが目に入らぬか!」と詐欺師を懲らしめる飯泉の黄門様も登場し、「これにて一件落着。カカカカ」と拍手喝采で幕を閉じた。劇を鑑賞した豊川駐在所巡査部長も「よくできている」と感心していたという。

 自治会長と飯泉の黄門の二役を演じた加藤会長は「劇団を企画することで自治会に活気が出た。他の自治会にも広がればうれしい。今後も続けていきたい」と話した。一座の活躍の場は今後も増えそうだ。

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のローカルニュース最新6

卒寿記念し夫婦展

卒寿記念し夫婦展

板橋の佐藤さん 27日まで

5月25日

おだわらシルミルってな〜に?

YS GEMが無失点優勝

YS GEMが無失点優勝

小田原サッカー協会長杯

5月25日

県民ゴルフデー

名門程ヶ谷CC

県民ゴルフデー

7・8月対象日が特別料金

5月25日

お城通りで訳ありマルシェ

クリニック併設 安心の住まい

クリニック併設 安心の住まい

25日・26日 試食付き見学会

5月25日

あっとほーむデスク

  • 5月25日0:00更新

  • 5月18日0:00更新

  • 5月11日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook