横浜市歴史博物館(中川中央1の18の1・鈴木靖民館長)では、古代のカマド信仰に焦点を当てた企画展「火の神・生命の神」が開催されている。全国から寄せられた遺物など約200点が展示されるなど、県内外からファンが訪れている。3月20日(祝)まで。
火をおこし、調理する設備、カマド。朝鮮半島から渡来人より日本に渡ってきたカマドは調理施設としての機能だけでなく、家族の生命を司る神が宿っていると信仰されてきた。今展では、『カマドの伝来と信仰のはじまり』『古代東国のカマド神』『文献にみる古代のカマド信仰』などのテーマを設け、様々な角度からナゾに迫っている。
「カマド信仰の研究者はいますが、こうして一堂に展示するのは珍しいかもしれません」と話すのは同館学芸員の柳沼千枝さん。特に脚光を浴びているのは人面付支脚だ。支脚とはカマドの中で湯を入れた甕(かめ)を支えるもの。信仰の対象となっていたカマドの中でも特別重要視されていたのが支脚で、神様の顔を描いたのがこの人面付支脚だったと考えられている。全国で2例しかない千葉県の飯積原山(いい づみ はら やま)遺跡と埼玉県の幡羅(は ら)遺跡の人面付支脚が並ぶようにして展示されるのも極めて稀だという。
また、区内では、矢崎山遺跡や権田原(ごん たっ ぱら)遺跡住居址から出土した遺物なども展示。2月26日(日)と3月11日(日)には担当学芸員によるミニ講座(午後2時〜各回50人当日先着順。参加費200円)、3月18日(日)にはフロアレクチャー(午前11時〜・午後2時〜各回30人当日先着順。無料)なども予定されている。
■開館時間/午前9時〜午後5時まで。月曜休館。観覧料(企画展)/一般400円、大高校生250円、中小学生100円【電話】045・912・7777【URL】http://www.rekihaku.city.yokohama.jp/
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