都筑区に拠点を置く日本最初の現代影絵専門劇団『劇団かかし座』(後藤圭代表)が7月14日で創立60周年の節目を迎える。TV、映画、舞台などを通じ独自の発展を遂げてきた劇団が、60周年を機に地元横浜をはじめ、全国4都市で記念公演を開催する。
現在の劇団員数は約40人。出演者と企画営業、美術部のメンバーで構成し、2010年には年間1200ステージ、約24万人の観客動員数を記録した。
これまでの歩みを振り返り後藤代表は「立ち上げ当初はテレビ映像に夢を抱いていた時代。経済的にも厳しさはあったが試行錯誤を重ねて全国に巡回公演ができるまでになった。『影絵であること』『職業であること』をコンセプトに、胸を張って語れる劇団でありたい」と語る。主活動は舞台での公演となるが、下呂温泉では『しらさぎ座』での約8ヵ月にわたる昔話影絵の上演、近年ではコブクロ「蕾(つぼみ)」のPVに出演するなどして話題を呼んだ。
「私たちのやっていることは物として残らないけど見た人の心に残る仕事。子供たちから『面白かったよ』と言ってもらえる瞬間にやりがいを感じます」。そう語るのは劇団員の菊本香代さん(27)。手はもちろん、全身をフル活用し、登場する動物や人に命を吹き込むのが影絵の真骨頂。影絵でありながら、想像を超越した変幻自在な動き、喜怒哀楽をスクリーン上に表現し、生の舞台ならではの「感動」を観客に届けていく。
各地で全15ステージ
7月18日〜21日までの東京公演(作品『Hand Shadows ANIMARE』・SPACE107)を皮切りに、8月18日の横浜公演(作品『宝島』・神奈川芸術劇場)、大阪、名古屋と場所を移し、全15ステージをこなす。地元の横浜公演に向け後藤代表は「宝島はかかし座の男性陣が総出演する最大級の舞台となります。60周年バージョンとして迫力あるものに仕上げていきたい」と意気込んでいる。劇団かかし座への問い合わせは【電話】045・592・8111まで。
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