環境活動に積極的な団体や個人、企業を市が表彰する横浜環境活動賞の表彰式が14日に行われ、NPO法人茅ヶ崎公園自然生態園管理運営委員会が「市民の部」で大賞を受賞した。また、環境学習にゲーム的要素を取り入れる活動などが評価され、生物多様性特別賞も受賞。
環境活動賞は市民に環境保全や再生などへ関心を高めてもらうことを目的に、市が1993年度から行っている制度で、今回は11団体、1個人が受賞した。
同NPO法人は市営地下鉄「センター南駅」から徒歩約8分の場所にある茅ケ崎公園自然生態園(茅ケ崎南)を管理している。広さ約2・8haの園内には、湧き水が流れ込むため池と雑木林、水田などがあり、港北ニュータウンの自然が以前のまま残されている。
2002年の開園からニュータウン開発当時の環境に再生するため、同委員会メンバーが中心となり自然の維持管理を行う。池や水田に生息するアメリカザリガニなどの外来種を駆除し、古くからこの地域に生息するドジョウやエビ類などを増やす活動を行うほか、ササ刈りや竹の間伐、中低木の伐採を通し、樹林内の日照確保だけでなく生物保護を目的とした環境保全活動を実施している。
そのほか、昆虫や野の花などの自然観察会、年間を通した親子対象の米作り体験、草だんごづくり体験などの活動を行い、周辺住民に向け自然と親しみ、学べる場を提供していることも大賞受賞の要因になった。
ゲーム感覚で外来種駆除
継続的な外来種駆除が生態系の再生に繋がるとの思いで12年夏から「めざせ!ザリガニマスター」を実施している。これは区内の水辺や公園で個人が捕獲したアメリカザリガニを同園が引き取る仕組みで、ザリガニの数に応じて15種類の「ザリガニマスターカード」と交換できるゲーム感覚で生物多様性を学ぶ企画だ。
このイベントが評価され生物多様性特別賞も受賞。同園の亀田さやか事務局長は「自然の保全や再生活動全般が評価され嬉しい」と話した。
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