牛久保東在住の漆原芳男さん(75)は今年7月から趣味で人形作りを始め、作りためた30体以上を今日2日から自宅ガレージで展示する。「妻以外に見てもらうのは初めて。沢山の方に見ていただきたい」と話す。
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古布や木の板、新聞紙、リサイクルの子ども服といった材料で1m50cm前後の人形を作成する漆原さん。目つきが鋭い強面の男性、脚を組んでいる女性など個性は様々だ。「骨組みから作るとできて1日1体。同じ顔にならないように少しずつ変えているんです」と満足げに話す。
漆原さんは長年勤めた小売業を60歳で定年退職して以降、舞台の裏方のボランティアなどを務めていたが、どこか寂しさを感じていたという。「あの頃は時間的・精神的・肉体的に熱中できるものがなかった」
人形と出会ったのは6月末、妻との広島・瀬戸内旅行で立ち寄った瀬戸田の船着き場。ベンチに小柄な人形がずらりと並んでいる様に目を奪われた。聞けば観光客を和ませようと地元の主婦らが手作りしたという。その思いに感化され、「自分もやってみたい」とすぐに独学で作り始めた。
今回の展示は、愛情込めた人形を発表しようと思い至ったと同時に、定年後の生活に戸惑う同世代へのメッセージが込められている。「手先が不器用な自分でもできた。何をしていいか分からない人は、人形作りをしてみては」と漆原さんは力を込める。展示場所は牛久保東1の3の3、午前10時〜午後4時まで公開。雨天の場合は中止。問い合わせは漆原さん【電話】045・591・2072。
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