BGMは生演奏 レストランに地元奏者
金曜日の夜、中希望が丘のイタリアンレストラン「チェーロアズーロ」で食事を楽しむ家族連れやカップル―。その憩いの時間に華を添えるのが、アコースティックギターでBGMを担当する上滝(こうたき)司さん=中希望が丘=だ。この日、ビートルズの「Let It Be」を演奏し終えると、食事を終えた男性(59)が小さく拍手を送った。「この辺りで食事をしながら生演奏を聞ける場所は少ない。やっぱりライブはいいね」
同店では今年7月から月に3〜4回、上滝さんにギターの生演奏を依頼している。6月に同店で町内会の会合が開かれ、その場で上滝さんがギター演奏をしていたのを店長の杉本弘之さんが耳にしたのがきっかけ。「地域密着でやっているので、地元の方に演奏してもらえるのはうれしい」と杉本さん。演奏を目当てに来る客もいるなど、反応も上々のようだ。
上滝さんはギター講師を務めており、キボカフェなどでもライブ活動を行っている地元の演奏家。同店の演奏では、客層に合わせてBGMをチョイス。若い夫婦だったらサザンオールスターズなどJ-POP、年配の人には映画音楽やスタンダードジャズ、時には矢沢永吉が流れることも。「お客さんの雰囲気を察知して演奏するのは自分にとっても良い勉強になる。お客さんとの距離が近く、交流できるのも魅力」と話す。
同店では今後も生演奏を依頼する方針という。今月は2、9、16日を予定。
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