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春の花見つけた! 可愛いよだれかけ「ホトケノザ」 日本自然保護協会自然観察指導員 金子昇(富岡西在住)

公開:2012年3月1日

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 寒さが続く中、野の花は早くも可愛らしい花を咲かせています。その一つにホトケノザ(仏の座)があり、その由来は、2枚の対生葉の形から仏様が座る場所(連座)に似ているからです。また、葉が茎に幾段にもついていることから、昔より「三蓋草(さんがいぐさ)」(または「三階草」)と呼ばれていましたが、1700年代に入ってから現在の「ホトケノザ」に変わりました。しかし可愛らしい葉を見ると、「赤ちゃんのよだれかけ」といった感じです。ちなみに中国では「宝蓋草」といわれています。

 花は紅紫色で、鳥のひなが親に餌をねだっているような形で、何とも可愛らしい。またランの花を小さくしたように、上唇と下唇を開けている感じで、下唇には虫を引き寄せるガイドマーク模様があります。この唇を巧みに開いてリップサービスよろしく、ハチを誘いこんでいるかのように見えます。ハチはこのマークを目標に蜜を求めて中へ入り込み、知らない間に背中に花粉を付けながら、次の花へと飛んでいきます。子どもの頃、悪ふざけで人の背中に張り紙をつけて遊んだのと同じように、本人(ハチ)は知らないままです。

 春の七草のひとつに「ホトケノザ」がありますが、キク科の「コオニタビラコ」のことで、本種は七草には入っていません。

 ホトケノザは、区内の道端、公園、土手、畑等で普通に見ることができます。
 

葉の形が仏様が座る場所に似ているホトケノザ
葉の形が仏様が座る場所に似ているホトケノザ

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