待機児童 区内5人に 取り組み奏功し、過去最少
横浜市は5月17日、認可保育所の入所を待つ待機児童の数が4月1日現在で過去最少の179人になったと発表した。対前年比で792人の減少。金沢区は5人で、昨年よりも36人減少した。
市内では昨年、認可保育所が49カ所新設されたほか、増改築などで計3600人の定員増となった。区内はスターチャイルド金沢文庫ナーサリーとアイン能見台駅前保育園が新設。また市が助成する認可外の横浜保育室や家庭的保育事業の拡充にも力を入れてきた。
さらに昨年6月からは、一人一人の保護者ニーズに最も合った保育サービス情報を提供する「保育コンシェルジュ」を各区に配置。今回の減少は、こうした取り組みを続けてきた結果といえる。
今年度は、新設による定員増をはじめ、私立幼稚園の預かり保育や子育て広場を活用した一時預かり保育の拡充などにより、4922人の受け入れ枠拡大を図るという。
定員割れ施設も
だが一方で保育施設の増加に伴い、市内の認可保育所507園のうち、179園(前年比46園増)に定員割れが生じている。区内では5月1日現在、29園中25園が定員割れに。4・5歳児の定員割れが中心で、待機児童数の約9割を占める1歳児はほぼない。
こうした定員割れの園を活用しようという動きもある。開所後2年以内の新設園は4・5歳児の新規入所者が少ないため、今年度から空いている保育室を低年齢児の定員外受け入れや一時保育、地域の子育て支援スペースなどで有効活用していく方針だ。
また区内では金沢文庫駅近くに「送迎保育ステーション」が開所した。入所可能な保育所が自宅から離れている利用者をバスでステーションから送迎し、定員割れの園の利用促進を目指している。しかし、現在利用者は0人。「今は一時的なスポット利用にとどまっている」と施設長の平井克枝さんは話す。今後も継続して情報発信を行い、利用を呼びかけていくという。
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