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聖女ベロニカの名を持つ 青い目の人形「オオイヌノフグリ」 日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

公開:2013年2月21日

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 「いぬふぐり 星の瞬く 如くなり」(高浜虚子)

 暖かな日差しを受け、土手や路傍で早くも可憐な「オオイヌノフグリ」の花が春を告げています。オオイヌノフグリは西アジアから中近東原産で、欧州を経て明治初期に日本へ渡来しました。青く澄んだ瞳のような花は、「青い眼をしたお人形」のようです。別名を「星の瞳」「天人唐草」「ヒョウタングサ」などと呼ばれています。名の由来は果実が犬の陰嚢(いんのう)に似ているためで、可憐な花に似つかわしいものではありません。

 属名は原産地のペルシャの意味ですが、英語読みではベロニカといいます。カトリックの聖人にベロニカという人がいました。昔キリストが額に汗して重い十字架を背負い刑場へ向かう時、一人の女性がハンカチを出してキリストの汗を拭ってあげました。その時奇跡が起こり、ハンカチにキリストの顔が浮かび上がったといいます。この女性の名がベロニカです。

 蜜を求めてハナアブなどが小さな花に止まると、重みで大きく傾くので、雄蕊(おしべ)にしがみついた時、花粉が虫の体に擦り付けられて、他の花へと運ばれます。

 オオイヌノフグリは金沢区内の日当たりのよい場所で、普通に見ることができますが、在来種の「イヌノフグリ」は年々その数を減らし、見かけることが難しくなりました。最近では茎が立ち上がっている「タチイヌノフグリ」(欧州原産)が増えています。
 

青く可憐なオオイヌノフグリ
青く可憐なオオイヌノフグリ

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