きょう30日(木)まで、さいたまスーパーアリーナ(埼玉県)で第3回全日本製造業コマ大戦の南関東ブロック予選が開催している。直径25cmの土俵の上で、自社開発のコマを戦わせ強さを競う。大会を運営する同協会の会長を務めるのは、金沢区福浦で製造業を営む緑川賢司さんだ。
コマ大戦が生まれたのは、2011年秋のとある飲み会。その席上に、たまたまコマがあった。「各企業の作ったコマを戦わせたら面白いと盛り上がって」。翌日、緑川さんは、フェイスブックにコマ大戦のアイデアを掲載。同業者らから、好反応を得た。そして、わずか数カ月後の翌年2月、21チームが参加する第1回全国大会を開催した。「フェイスブックがなければ、ここまでのスピードでできなかった」と振り返る。
それから2年。初の世界大会となる2015年の本選に向け、現在、順次ブロック予選が行われている。
「『元気のない、製造業を元気にしたい』という思いでやってきた」と緑川さん。実際に、参加した企業のコマの材料を見て製品加工の注文があったり、発注が増えたりと、本業への好影響も出ているという。
コマ大戦は今年度、優れたメセナ活動を表彰する「メセナ大賞」や「地域づくり総務大臣表彰」の団体表彰を受賞。多くのメディアに取り上げられる一大イベントに成長した。緑川さんが夢見るのは、集会場やバーなど、至る所にコマと土俵が置いてある風景だ。「ゴルフやテニスみたいに、大人の遊びとして普及させたい」と目を輝かせる。
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