「山登りで健康づくり」 登山ガイド・「ヤッホー!!さん。」
「やっほー」――山頂で登山者の声がこだまする。するとどこからか「はーい」という返事が。叫び返したのは「ヤッホー!!さん。」こと芳須(よしず)勲さん(45)。金沢区在住の登山ガイドだ。
芳須さんが推奨するのは「いきいき登山」。「頂上を目指すのではなく、登山を楽しみ、健康になってもらうことが目的」と白い歯を覗かせる。管理栄養士、健康運動指導士、登山ガイドの資格を有し、3つの立場から登山者をサポート。装備品の選び方や準備体操、身体を痛めない登山の方法なども教える。
ガイドは年間約100回。大山を中心に活動する。「登山は有酸素運動でメタボ予防、ロコモ予防にも良い」と芳須さん。「山頂で景色を楽しみたいとか美味しいごはんが食べたいとか、運動が苦手な人でもモチベーションをあげる要素がたくさんある」。天候や登山者の体調によって、無理に頂上を目指さず引き返すことも。それゆえ「下山ガイドと呼ばれます」と笑う。
5年前、65歳の男性と富士山を登ったことが心に焼き付いている。初の富士登山に向け1年越しで準備。家での食事や体操などをアドバイスし、サポートした。「初めは大山すら登れなかったのに『次はここに行こう』と言うくらいになった」。富士登頂も成功。「嬉しかった」と笑みがこぼれる。
有名な登山家、ジョージ・マロリーと同じ誕生日。彼の名言をもじって言う。「なぜ山に登るのかと聞かれたらこう答えます。健康になるからさって」
「こだまの日」…7月31日。1959年に特急こだまが、狭軌鉄道の世界最速記録を樹立。特急こだまは木霊になぞらえ”一日で往復できる”という意味で愛称に。
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