「いいぞいいぞ」「ああ惜しい」「さすが、上手ですね」――ある土曜日の午前、夏山公園に、活気に満ちた声が響いていた。
声の主は「夏山仲よし会ペタンククラブ」のメンバー。5月13日(水)に行われる横浜市大会に向け、ペタンク(※)の練習を行っていた。「普段は勝負にこだわらないが、市大会前はみんな、いつもより気合いが入っています」と、クラブ代表の益子己之次(みのじ)さん(75)は笑顔を見せる。
同クラブのメンバーは24人で、昨年11月の区大会には6チームが出場。このうち2チームが優勝と準優勝を飾り、市大会出場の切符を手に入れた。
区大会は3連覇だが、市大会ではまだ優勝経験がない。益子さんは「優勝チームは全国大会に行ける。戸塚区や磯子区のチームが強敵なので、特訓を重ねて勝ちたい」と意気込む。
難しさに「ハマる」
「単純に見えて意外と奥が深い」と益子さん。金属製の球を目標球に近づけるだけでなく、相手の球に当てて、はじき飛ばすことも作戦のひとつだ。「グラウンドの硬さや砂の量によっても必要な力は全然違う。難しいからこそ、一度始めたらハマるんだ」とにやり。
「球は約700グラムと軽いので、女性でも気軽に楽しめるのが良い所」と話すのは、大森鈴子さん(65)。同クラブは7割が女性メンバーで、活気もあるという。「ペタンクがきっかけで地域での交流も増えた。いくつになっても楽しめるスポーツなので、長く続けたい」
※ペタンク…フランス発祥。1チーム3人。横4m、縦15mのエリア内に設けたサークルから、金属製の球(ブール)を投げ合う。目標球(ビュット)へより近づけることで得点を競う。
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