キリンビールは5月19日(火)から、「一番搾り 横浜づくり」を発売する。
この商品を開発したのは、区内大川在住の岡田義宗さん(46)だ。岡田さんは同社横浜工場(鶴見区)の醸造長。「横浜づくり」のコンセプトや、醸造の際のこだわりを聞いた。
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「横浜づくり」の最も大きな特徴は、一口飲んだあとに鼻から抜ける、フルーティな香りだ。
ビールの香りを決めるのは「ホップ」という植物。この商品では、柑橘系の香りが特徴の「カスケードホップ」と「ニュージーランドザーツホップ」を使用した。熱で香りが飛ばないよう、煮沸の後半に投入。一番搾り独特の「豊潤な味わい」を守りながら、爽やかな後味を作り上げた。
「異文化の入ってくる港町というイメージを、華やかな『香り』で表現した」と岡田さん。また中華街の料理など濃い味にも合うように「爽やかさを大切にして作った」と話す。
熟練技で「理想の味」に
ビールとの出会いは20歳の頃。父親と一緒に飲んだときの感想は「ただ苦いだけで、美味しさがわからなかった」と笑う。
醸造家として20年の経歴を持つ今は、些細な味の違いも逃さない。年によって麦芽の状態は異なるが、温度管理や酸素の状態などを細かく調整することで、理想の味に近づけていく。
「横浜づくり」はこの熟練した技から生まれたものだ。「味付けは何千通りもあるが、なんとかイメージに近づけられた。ぜひグラスに入れ、香りを楽しみながら飲んで欲しい」と話す。
同社は全国9工場ごとに「地元生まれの一番搾り」を開発。それぞれ味覚やコンセプトが異なる。「横浜づくり」が販売されるのは同社横浜工場の出荷エリアにある酒店やスーパー、コンビニ等。
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