金沢消防団の平野龍雄副団長(68/釜利谷東在住)がこのほど、消防団員として長年の活動が認められ、春の褒章「藍綬褒章」を受章した。
平野さんは区内で建設業を営む傍ら、42年に渡り消防団活動を行ってきた。受章を受け「いっそう消防団活動に専念し、若い人材の育成にも力をいれていきたい」と話す。
若手育て、災害備える
活動を振り返り、特に印象的だった火災現場は、1981年に小柴貯油施設で起きたタンクの爆発炎上だという。午後0時前後に連絡を受け、平野さんは真っ先に現場へ駆けつけた。他のタンクへの誘爆の危険があるなか、約6時間にわたり給水などの消防活動にあたったという。
「アパートや戸建ても含めて、昔は大きな火災が多かった印象。今はだいぶ少なくなってきたのは嬉しい」と話す。一方で「自然災害に対する怖さは大きくなっている」と強調する。
自然災害が起きた場合も、消防団の存在は重要だ。「どの家に誰が住んでいるかなど、消防団は地域のことを詳しく知っている。だからこそ若手の消防団員を育てることは大切」という。
消防団のPRのため今年3月、ダイエー金沢八景店とその周辺で「消防団フェア」を実施。一斉放水や心肺蘇生法の指導などを行った。「消防署と協力しながら、自分のまちを自分たちで守ることの重要性を伝えていければ」と意気込む。
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