知的障がい者の国際的スポーツの祭典「Inasグローバルゲームス」が9月20日からエクアドルで開かれる。この大会に富岡西在住の篠田佳南さん(16)がバスケットボール日本代表選手として出場する。
「Inasグローバルゲームス」は2004年からInas(国際知的障がい者スポーツ連盟)が4年に1度、開催しており今年で4回目。34カ国約700人の選手が集い、9つの競技が行われる。バスケットボールには男女各10人の代表選手が出場する。
篠田さんは16歳ながら181cmとチーム1の身長を誇る。初の海外、初の国際大会への挑戦に「私より背が高い人がたくさんいるので、うまくできない自信はある」と不安を隠さない。それでも「優勝したい」と意気込みは十分。8月末からは高地の試合に備え、心肺機能を高めるためマスク着用でトレーニングに励む。
現在は横浜健育高等学院(港北区)に通う高校1年生。部活動はないので、日本FIDバスケットボール連盟の男子チーム横浜メイジャーズなど他チームに参加している。
軽度の発達障がいがあり、集団行動が苦手な篠田さん。小田中学校で「背が高いことを生かしたい」と「バスケ部」を選んだのは、母・江里さんにとっても驚きだった。入部時に江里さんと約束したのは「絶対に最後までやり通すこと」。何度となく「辞めたい」と言い出したが、気持ちがゼロになることはなかった。
「技術的にはまだまだ」と話すのは中学時代の恩師・古澤竜夫教諭。「身長は才能。ゴール付近にいるだけで威圧感がある」と引っ込み思案な篠田さんに様々な機会を与え、背中を押してきた。FIDの練習に参加し始めたのも、中学時代。「最初は注意を受けるだけで練習が嫌になったけど、今では(注意も)成長を願ってくれているからと思えるようになった」と篠田さん。異国での活躍を誓う。
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