金沢区内で子育て中の母親が趣味や特技を通してつながり、その魅力を発信して応援しようと始まった「ママが真ん中プロジェクト」。11月下旬には情報発信の舞台になるホームページを開設するなど、着々と形ができてきた。
プロジェクトの登録メンバーは約15人。スリングやベビーマッサージ、料理や音楽など多岐にわたる。登録するとホームページの「人材マップ」に掲載。教室や講師の依頼につなげられるような仕組みになっている。「得意分野を発信する場であり、趣味や特技を持ちたい人に情報を提供する場でもある。双方向から母親を応援できたら」と代表を務める小松よしこさん＝写真右＝は話す。
また、メンバーによる月１回の交流会で情報交換も実施。当初は個々の活躍に光を当てる取り組みだったが、徐々に共通の思いを持つメンバーでグループができ始めた。活動は「外国人の母親支援」「子どもの命や性の教育を考える」など様々だ。「金沢区内で十分魅力的な活動があるのにあまり知られていない。個々の力を終結させられれば」と熱を込めるのはメンバーの市川真奈美さん＝写真左。「当事者が必要だと思うことを充実させ、母親である私たちの手で子育てしやすい街にしたい」。子育て情報やイベントも同時に拾い上げ、発信していく予定だ。
趣味や特技生かせる場を
小松さんは11歳の娘と６歳の息子を持つ母。「居場所のなかった子育て環境は徐々に変化し、地域の人や子育て拠点などに支えられてきた。今度は母親を支援する側に回りたかった」と話す。改めて周りを見渡すと、趣味や特技を持って輝く母親が多く目に留まったという。「子育てはデメリットばかりと捉えられがちだが、母親が活躍し自分らしく生きられることもたくさんある」。２年ほど前から仲間と話し合いを重ね、母親がひとつになって地域で活躍できる仕組みづくりを模索してきた。
今年６月頃に地域の代表者や、保育・幼稚園、金沢区社会福祉協議会などの関連機関が連携して子育てに取り組む「金沢区健やか子育て連絡会」の後援もあり、本格始動。夏にブログが完成した。多くの母親が見てつながる場を目指す。ホームページはhttp://mamama-pj.jimdo.com/から、ブログはhttp://mamama-pj.blogspot.jp/で閲覧できる。
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