コミュニティ・カフェのさくら茶屋にししばが運営する「さくらカフェ」(西柴)で7月22日、大家族食堂が行われた。貧困問題の対応策として各所で開かれている「こども食堂」に対して、この「大家族食堂」は世代間交流や孤食の解消がテーマ。岡本溢子理事長は「皆で仲良く明るく一緒に食べればもっと楽しいはず」と企画意図を明かす。
当日は手作りカレーを約50食用意。高校生以下は100円、大人は300円で提供した。子どもから高齢者まで約70人が訪れ、カレーは完売。会場には明るい笑い声が響いた。近隣に住む87歳の女性は「普段は一人で食べている。自分は食が細くなってきたが、沢山食べる子どもを見ているだけで楽しい」と感想を話す。
この取り組みは市民活動への支援プロジェクトを実施する製薬会社MSDの協力で実現した。プロジェクトの事務局を務める担当者は「さくら茶屋は市民で運営しており、意識も高く組織力もある。大家族食堂をやってみたいと相談を受け、支援を決めた」と話す。
支援はプレ開催となる今回と次回8月26日の2回。岡本代表は収支や課題を見直し、9月の定期開催につなげたい考えだ。「できれば月2回開催したい。メニューもお鍋やシチュー、おでんなどに挑戦できれば」と意欲的だ。開催費用を賄うため、「西柴団地フードバンク」も設置。自宅で不必要な食材を「さくら茶屋」(西柴3の17の6/【電話】045・516・8560)で受け付ける。「少人数の家庭では余ってしまう日持ちする食材をぜひ、お持ちください」と呼びかけている。
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