金沢区が２０１７年度に行う自主企画事業の予算案と概要が明らかになった。予算案は、前年の９９７１万円より２０９万円増加した１億１８０万円。
区の自主企画事業の予算である「個性ある区づくり推進費」は、地域のニーズや課題に対応する独自事業に活用できるもの。市から各区に割り当てられる。
金沢区は『「地域の皆さまと共に考える、挑戦する、つくる！」〜訪れたい、住みたいまち・環境未来都市 金沢を目指して〜』を基本目標に掲げた。区の課題を積極的に事業化し、廃止する事業を整理するなど未来を見据えたメリハリのある予算編成となった。「地域活性化」や「子育て支援」「区の魅力発信」「健康」「防災」「区役所サービス」の６分野を柱に、事業を進めていくという。
「環境未来都市を目指し、地域と協働した課題解決の実践や活性化の取組」には９０６万円を計上。少子高齢化や環境などの課題を地域と協働で解決するために地域支援と活性化を進めていく。新規で重点事業の「区心部まちづくり検討事業」（２００万円）ではこれからの「区心部」の在り方を検討。区役所を中心とした、金沢文庫駅から金沢八景駅にかけての「区心部」を、大規模な土地利用転換を伴った他都市や他地域での類似例を調査し、将来の街づくりに生かしたい考えだ。
子育て分野の「安心して子どもを産み育て、子どもが健やかに育つまちづくり」には１６７１万円を見込む。重点事業となるのは新規の「ほめる・つたえる・のばす金沢区子育て支援事業」（１５９万円）だ。子どもに怒鳴ったり手をあげたりしないための虐待防止プログラムのトレーナーを育てるため、養成講座などの開催を行う。また、育児不安や発達に偏りなどがある子どもへの対応に悩む保護者のため、保育園での個別相談支援を試験的に行っていく。
区役所サービスの充実を目指す「『金沢まごころ運動』の推進」には１４７３万円。来たるべき18年度の金沢区制70周年にむけ、記念事業の企画や区民へのＰＲを進め、雰囲気を醸成していきたいとしている。
また、昨年に引き続き区局連携促進事業として８５０万円を計上した「金沢臨海部産業活性化推進事業」。今年度に策定したプランを実行に移す年として、地元団体と一体となり地域のブランド力を高める取り組みを進めていく。
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