横浜市が昨年7月から公募していた、横浜南部市場(金沢区鳥浜町)の賑わいエリアを活用した「にぎわい創出事業」は、優先交渉権者に「大和リース株式会社 横浜支店」が決まった。今後は事業化に向け計画を進行予定。市場ならではの食を発信する、にぎわい創出の場として2019年の開業を目指す。
15年3月末に、中央卸売市場の役割を終えた横浜南部市場。市は、加工・配送などで本場を補完する「物流エリア」(約12・2 万平方メートル)と、公募事業者が活用する「賑わいエリア」(約4・7 万平方メートル)に分け整備を進めている。今回賑わいエリアの活用に手を挙げたのは4グループ。外部有識者で構成された選定委員会が審査した。大和リースは「食の拠点としてのイメージを活かす」「市場ならではの食を堪能できる」などの事業コンセプトに則した具体的な提案で最優秀に選ばれた。また、既存の食品関連卸売センターを残した一体性のある活用も高く評価された。
今年中には定期借地契約などの手続きや設計を進め、18年に着工予定。19年中の開業を目指す。
「市場」生かすコンテンツ
提案のコンセプトは「食のライブマーケット」。発見・体験・発信が3本柱だ。地元や各地の食材を集めた専門店や市場ならではの活気が味わえる店舗群、のっけ丼や野外シネマ、海辺広場など食を五感で楽しむコンテンツ、地域と連携した体験イベントや食育などの食文化発信で構成される。
延床面積は約2・2万平方メートルで地上3階建、775台の駐車台数を見込む。今後は物流エリアとの動線整備の検討や、既存店舗との調整を進める。既存店にとっては競合店の出現となるが、同センターで青果物卸を営む戸塚泰輔社長は「これをチャンスと捉え、負けないよう再勉強したい」と話した。
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