磯子区休日急患診療所(磯子区滝頭2の31の6)が来年4月をめどに磯子警察署隣りに移転することがわかった。現診療所は、築約40年で老朽化が進んでいることが主な理由。今月から着工に入り3月中旬完成の予定だ。
老朽化で水漏れ
同診療所は、1978年3月、滝頭に開所。地上3階建てで1階が休日急患診療所、2階は医師会事務所、3階は磯子区訪問看護ステーション、在宅医療連携拠点相談室「かけはし」が入る。休日急患診療所は、日曜日・祝日に一次急患の担い手として運営してきた。来年3月まで同診療所で対応する。一方で、築40年近くが経った現建物は、昨年水漏れが発生し、水道ポンプが故障するなど老朽化が進んでおり、バリアフリー化が未対応で課題となっていた。さらに、現在地は奥まった場所にあり、専用道路が狭いため対面通行ができず「施設がわかりにくい」と利用者から声が上がっていた。
新たに感染症室
移転場所は、磯子警察署隣り(磯子区磯子1丁目1の126他)の市有地。鉄骨2階建てで延床面積609・22平方メートル。1階が休日急患診療所、2階に医師会事務所、訪問看護ステーション、在宅医療連携拠点が入る予定。現建物では、感染症の流行期には待合室に患者があふれ、外で待機する人もいたことから、診療所の待合室を広くした設計に。インフルエンザやノロウイルスなどの感染症に対応するため、新たに感染症室を完備した。
災害時連携を強化
同診療所は災害時、医療救護拠点の役割を担う。移転後は、向かいが消防署となり、区役所も近くなることから情報収集がよりしやすくなるメリットがあげられる。
磯子区医師会の山高民樹会長は「移転することにより場所もわかりやすくなり、利便性もよくなる。災害時には患者の搬送状況などの情報共有がしやすくなり、これまで以上に区役所や消防署などと連携が図れるのではないか」と話している。
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