横浜市立大学附属病院(金沢区福浦)で、病院の待ち時間を前向きに過ごす「こころまちプロジェクト」が12月4日から始まった。
同院が実施したアンケートでは、予約をしても5時間待ったという回答もあったという。こうした現状から、「あっと言う間に過ぎてしまうような楽しい時間を病院に」をコンセプトに、空間、グラフィック、WEBデザインによる企画を開始。主な取り組みは▽待合室の椅子の後ろにアート写真を展示▽ステッカーやメッセージで作る患者参加型アート▽休憩室をリラックス空間に▽プロジェクトを紹介したマップ形式のパンフレット作成▽専用WEBサイト発信の5つ。
椅子のアート写真では、自然豊かな写真を展示し癒しの空間を演出するほかアイマッスルを鍛える仕掛けを施した。患者参加型アートでは、ステッカーやメッセージカードでクリスマスツリーを作成。1階休憩室は森をイメージした内装にし、リラックスできる空間に。プロジェクト紹介マップでは、折り紙を取り入れ、専用WEBでは、マップと連動した情報を発信する。
このプロジェクトは、アートやデザインなどの広告的視点を医学のコミュニケーション手法に取り入れ健康寿命を延ばす「広告医学プロジェクト」を推進している、同大学大学院医学研究科の武部貴則准教授を中心に実施。東京デザインプレックス研究所の生徒らが協力した。同院担当者は「快適に待ち時間を過ごしてもらえれば」と話す。
同院では、このプロジェクトの効果を図るために、アンケートを実施し、検証していくとしている。
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