五輪メダリストを輩出するなど、柔道の名門として知られる朝飛道場=平川町=。柔道一家の姉妹として幼いころから稽古に励む朝飛七海さん(桐蔭学園高2年)と真実さん(六角橋中3年)がこのほど、それぞれ全国優勝を果たした。姉妹での日本一について喜びの声を聞いた。
姉の七海さんは、全日本カデ(年末時点で15歳以上18歳未満)柔道体重別選手権大会の女子70kg以下級で優勝した。昨年は1回戦負け。この1年間は、得意の大外刈りで一本を取れるように反復練習を重ねてきた。個人での全国優勝は初めて。「今までやってきたことは間違っていなかった。本当にうれしく自信にもなった」と喜ぶ。
8・9日には、インドで行われるアジア大会に出場する。「緊張するとは思うが、力を出し切りたい」と初の国際大会へ向けた抱負を述べた。
一方、妹の真実さんは、全国中学校柔道大会の女子70kg級で優勝。昨年はベスト8に終わったが、小学生のころに全国大会で個人戦連覇を達成しており、周囲の期待は大きかった。「プレッシャーもあったが、試合は開き直って戦えた」と振り返る通り、予選を含めて全国の決勝戦以外は一本勝ち。得意の内股のバリエーションを増やし、念願の中学日本一を手に入れた。
東京めざす
道場は1958年(昭和33)に姉妹の祖父が開設。現在は父の大さんが館長を務めており、リオ五輪の銅メダリスト・羽賀龍之介選手などを輩出している。
落ち着いた姉と、笑顔を絶やさない妹。姉妹ともに2歳のころから柔道を始め、現在は部活動と道場での練習に打ち込む毎日だ。たまの休日は2人で買い物に出かけることもあり、「一緒にいると落ち着く」と口をそろえる。
羽賀選手の活躍で夢が目標に変わりつつある。「実力はまだまだ。もう一回りも二回りも大きくなる必要がある」と姉妹に慢心はない。「五輪で金メダルを取りたい」。目指すは東京だ。
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