神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2017年9月14日 エリアトップへ

生物多様性日本アワード 「トンボ」が優秀賞 調査通じたエコ推進を評価

社会

公開:2017年9月14日

  • X
  • LINE
  • hatena
東横フラワー緑道におけるトンボ調査
東横フラワー緑道におけるトンボ調査

 生物多様性の保全を目指して、京浜臨海部にある16の企業緑地や池などでトンボの追跡調査をする「トンボはドコまで飛ぶかフォーラム」(吉田洋子代表)=事務局・泉町=が、「第5回生物多様性日本アワード」(イオン環境財団主催)で優秀賞に輝いた。県内初の受賞で、26日に東京都内で授賞式が行われる。

産学官民で連携

 同フォーラムは、横浜市が取り組む「京浜の森づくり事業」の一環として2003年にスタート。現在は26団体と行政機関が参加する。自然の豊かさを示す指標とされるトンボの生態調査を通じ、環境エコアップを推進する環境団体だ。

 毎年、夏になると京浜臨海部の企業・市民団体・行政・専門家が連携してトンボを捕獲、羽にマーキングしてから放ち「そのトンボがどこまで飛ぶのか」を調査し、研究結果をシンポジウムで発表してきた。2013年には、横浜環境活動賞で市民の部大賞と生物多様性特別賞のダブル受賞に輝いた。

県内初

 トンボ調査は、神奈川区や鶴見区の企業の協力を得て始まった。この14年間で環境問題に積極的に取り組む企業は増えており、調査地域も臨海部から内陸部の中区や金沢区にまで広がった。シオカラトンボなどは倍以上に増え、以前は生息していなかった種類も確認されるようになった。

 市内の小中学生を対象にしたトンボの調査体験会も継続。「大人にはない新しい発想を取り入れよう」と、今年度から学生部会を立ち上げ、学生たちは定期的にマツダR&Dセンター横浜=守屋町=で調査を行っている。こうした都市部における生物多様性の取り組みモデルが評価され、このたび県内初となるアワード優秀賞に輝いた。

 吉田代表は「14年間にわたる産学官民の連携した活動の成果だ」と喜び、「市民や中小企業向けのセミナーなどを開催して活動の裾野を広げていきたい」と抱負を述べた。

神奈川区版のトップニュース最新6

工場見学が累計30万人

日産自動車横浜工場

工場見学が累計30万人

愛され続けて90年

4月25日

DX対応でサイト新設

地域子育て支援拠点

DX対応でサイト新設

6月開始のアプリと連携も

4月25日

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月18日

デジタル端末貸与を実現

神奈川工業高定時制

デジタル端末貸与を実現

地元企業連携では全国初

4月18日

追突事故が増加中

神奈川警察署管内

追突事故が増加中

15日まで交通安全運動

4月11日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

神奈川区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook