神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2013年11月21日 エリアトップへ

みどりアップ5か年計画 樹林地指定、4割どまり 年度末達成が困難に

公開:2013年11月21日

  • LINE
  • hatena

 横浜みどりアップ計画の根幹となる緑地保全制度による地区指定について、2009年度からの指定面積が8月末で451・4haと、5か年目標1119・4haの4割程の達成率にとどまっていることが分かった。このままでは今年度末までの達成は困難な状況。次期案では「実現可能なライン」を掲げるが、目標設定や結果の精度も求められそうだ。

 市域の緑の減少に歯止めをかけ、緑豊かな横浜を次世代に継承しようと市が進めている同計画は【1】樹林地を守る【2】農地を守る【3】緑をつくる--の3つを柱としている。中でも、市が計画の根幹と位置付ける一つが、樹林地を守る取り組みに属する緑地保全制度による地区指定の拡大だ。

 市によると、緑地保全指定の対象となる樹林地総面積は約2830ha。計画に掲げた目標値は、この3分の2にあたる樹林地(計画以前の既指定地域約830ha含む)を13年度までの5年間に保全指定しようというものだった。担当者は「(目標は)苦渋の設定。できるできないではなく、そのくらいでなければ緑の減少に歯止めがかからないと考えた」と明かす。

市、成果も強調

 市は、目標の4割にとどまっている要因に目標自体の高さや努力不足、一部交渉の難航を挙げながらも、年間約100haを指定した実績には「1haは小さめの小学校1校分の面積。大変な数字を成し遂げた」とした。08年度以前5か年の指定実績の平均は年約20ha。09年度からは、およそ5倍のペースで指定が進んだことになる。

 緑地保全制度で指定されると、法律や条例に基づく制度の種類により【1】固定資産税等の減免【2】相続税評価額8割減【3】市への買い入れ申し出が可能--等の優遇措置がある。土地所有者の中には緑を保全する必要性を感じている人も多いため、市では粘り強く交渉を続けていく方針。09年度に続き、14年度には方面別に説明会も実施したい考えだ。

次期案は「現実的」に

 現在策定中の14年度からの新案「(仮称)これからの緑の取組」では、18年度まで5か年の指定目標を500haに設定、概ね年100haを想定している。これまでの取り組みによって樹林地の減少傾向に鈍化が見られる現状や実績等を踏まえて掲げたのが、現実的な目標。担当者は「最終的には対象全ての指定が目標。樹林地の保全は効果が見えにくいが、10年、20年、100年後に緑が残っていて良かったと思えるはず」と話している。

神奈川区版のトップニュース最新6

工場見学が累計30万人

日産自動車横浜工場

工場見学が累計30万人

愛され続けて90年

4月25日

DX対応でサイト新設

地域子育て支援拠点

DX対応でサイト新設

6月開始のアプリと連携も

4月25日

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月18日

デジタル端末貸与を実現

神奈川工業高定時制

デジタル端末貸与を実現

地元企業連携では全国初

4月18日

追突事故が増加中

神奈川警察署管内

追突事故が増加中

15日まで交通安全運動

4月11日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

神奈川区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook