消防2部署、庁舎1階へ 危機管理体制を強化
神奈川区役所5階で業務を行っている神奈川消防署(吉原晴彦署長)の庶務課と予防課が1階へ移転する。危機管理体制の強化と窓口サービスの向上が目的で、5月7日からは旧水道局のフロアで業務を開始する。
両課の5階での業務は、明日5月2日が最終日。引っ越し準備は4月から始まっており、連休にあたる5月3日から6日までの4日間で移転を完了させる。翌日7日からは心機一転、1階で業務を行う。
同署は、1983年から庁舎内での移転を複数回繰り返してきた。今日までは1階に警防課、5階に庶務課や予防課、署長室がある。
両課の移転先となる1階フロアは、今年2月まで市水道局鶴見・神奈川地域サービスセンターが業務を行っていた場所。警防課が隣接しているため、同署は同センターが鶴見区へ移転する計画が持ち上がった2011年頃から、将来的に空きフロアとなる同所への移転を熱望してきた。
災害時の本部や相談コーナーも
移転後は、ビックヨーサン側にある本館出入口を入って突き当りが警防課、左に曲がって通路右手が庶務課・予防課となる。「各課窓口に訪れた方が通路で立ったままやりとりをすることになるので、スペースを設けることにした」と、相談コーナーも設けられた。
また、その隣には会議室を2部屋確保した。これは、11年3月の東日本大震災で消防署や区役所、土木事務所などの職員が、5階総務課の限られたスペースで対応せざるを得なかった状況から、災害時の本部機能を果たす目的で設置に至った。
相談コーナーと会議室の壁はそれぞれ可動式でつなげることが可能。災害情報を映し出すモニターや防災無線も設置する計画だ。同署は「より区民の皆さんに開かれた消防署にしていきたい」としている。
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