横浜市立白幡小学校(関谷道代校長)とテニスカレッジなどを運営する学校法人五大(佐藤武昌理事長)が取り組む「白幡小学校体力向上サポートプロジェクト」が4年目を迎えた。児童の体力低下に対応したもので、小学1年生を対象にプログラムを実行したところ、小学2年時の体力調査で体力の向上に寄与していることが明らかになった。
全国的に児童の体力低下が叫ばれるなか、2014年から始まったこのプロジェクトは、今年で4年目を迎える。小学1年生の希望者が毎週1回、学校の向いにあるテニスコートを訪れ、五大に所属するコーチの指導のもと、トレーニングを行っている。
プログラムは、五大と白幡小の教員が協議を重ねて組んでおり、文部科学省の学習指導要領を踏まえたものだ。「敏しょう性」や「持久力」の向上をテーマに、テニスコートやボールを利用して走ることやステップを踏むことで、足腰の筋力向上を目指している。
2015年度と2016年度の達成度を表したデーターを見ると、15年度は1年生と2年生で大きく差があった。2年時の数値を見ると、15年度の1年生がプロジェクトを実践した結果、16年度は、数値の向上が見られる。
特に「敏しょう性」の数値が高く、16年度の小学2年生の横浜市平均27・5点に対して白幡小の平均は32・9点と5・4点高い結果となっている。走ることや難しいステップを継続して取り組んだことが結果に出ていることがわかる。「スポーツを通して社会性も育ってきていることが嬉しい。五大さんの協力に感謝している」と関谷校長。
意欲が結果に
この結果を受けて森本圭体育主任は「専門家の指導のもと、意欲的に継続して運動していることが結果に繋がっているのではないか」と分析する。松井広菜体育教諭は「毎週1回のトレーニングを楽しみに学校に通っている児童もたくさんいる」と話す。
佐藤理事長は「外遊びの機会が減り、体力が低下していることに危機感を覚えている。楽しく体を動かして欲しいと願いを込め、サポートを継続してきた。これをモデルに各地へ広げて行きたい」と思いを込めた。
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