区内水沢のゴルフ練習場跡地に家電量販店の(株)ノジマ(野島廣司代表執行役社長 本社/横浜市西区みなとみらい2の3の3)が新店舗の出店を予定していることをうけ、地元で活動する環境保全団体が、同社に対して10日、湧水などの水資源の保全などを訴える要望書を提出した。
(株)ノジマが「(仮称)ノジマ川崎水沢店」の出店を予定しているのは、区内水沢2丁目2701番地のゴルフ練習場跡地8450平方メートルの場所。現在は元の施設の解体工事が進められており、今年10月に着工を予定し、来年後半の開店を目指すという。
この動きについて、同社に要望書を提出したのは「水沢森人の会」(本郷一雄代表)と「平瀬川流域まちづくり協議会」(黒沢一之会長)。
要望書の内容は若干表現は異なるものの両団体とも主旨は同じで、【1】同店予定地の背後には菅生緑地約12ヘクタールをはじめ、農地、山林があり、平瀬川、矢上川、早渕川の水源地帯となっている。今回の工事で水脈が断たれ、あるいは乱れて水量が減少することがないような配慮を求める【2】同店敷地の西側に市の水路があり、水路の上流には水沢の森がある。水路に沿った緑のプロムナード作りは市民のかねてからの最大の要望事項で、今回の建設工事に際しこの点を視点に入れてほしい【3】これらについて行政・専門家を交えた協議を希望する―というもの。
【1】ついては、平瀬川中流域の生田緑地に水源のある飛森谷戸の活動が昨年国土交通省の手作り郷土賞・大賞を受賞していることなども考慮している。また【2】は、尻手黒川線から菅生緑地までのアプローチ道路の請願を1999年9月に平瀬川流域まちづくり協議会が市議会に提出し主旨採択され、その後行政は土地の買収も含めて様々な取り組みをしている背景がある。
両団体は、今月10日にこれらを盛り込み、地元4自治会の会長の署名を添えた要望書を、同社野島社長宛てに提出した。
要望書を提出した「水沢森人の会」の本郷代表は、行政を通じて近々同社から回答が来る予定とし、「まずは行政なども含めた協議の場が持たれることを期待したい」と話している。
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