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宮前区版 公開:2013年2月1日 エリアトップへ

市民グループ「風の泉」 地域教育力の向上を 九九の暗唱支援で成果

公開:2013年2月1日

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聞き役のボランティアの前で九九の暗唱に取り組む児童
聞き役のボランティアの前で九九の暗唱に取り組む児童

 区内で学習支援ボランティア活動を行う市民グループ「風の泉」(久保浩子代表)が、教育シンポジウムを2月19日(火)に宮前市民館で開く。当日は2011年度から区内4小学校で取り組んできた「掛け算九九暗唱プログラム」の成果や課題を発表し、地域の教育力向上をめざす。

 「風の泉」は、学校授業をサポートする教育ボランティアについて学ぼうと、2006年に開かれた市民館の自主企画学級受講生を中心に発足。以来、勉強会やシンポジウムを開き、教育現場の多忙な現状や家庭教育における課題などを学習してきた。これを踏まえて、2011年から取組みを始めたのが地域の大人が学習支援を行う「掛け算九九暗唱プログラム」だ。

 プログラムは、多忙な教員のサポートと家庭教育が十分にできない家庭を地域の大人がボランティアで補完する仕組みとして考案された。主に放課後の空き教室を利用し、地域のボランティアが児童の学習指導を行う。児童は復習ができるとともに、教師や親以外の大人と接する機会が増えることで社会性が豊かになる。また保護者や地域住民が学校参画を促すなどの狙いもあり、学校と地域が協力して児童の学力向上が図れるという。

 プログラムの題材に掛け算九九を選んだことについて、同グループの川西和子さんは「学習における最初のつまづきが小学2年生で覚える掛け算九九。この暗唱が定着していないと割り算でもつまづき、以後の学習に自信が持てなくなる」と説明する。

 プログラムでは、ボランティアが、暗唱する児童の聞き役となり、達成度によってシールを貼っていく。同グループによると、2011年度の土橋小学校を皮切りに今年度は有馬、鷺沼、向丘の計4校でプログラムに基づいた暗唱支援が実施され、児童延べ763人、ボランティア延べ259人が参加した。

2月19日市民館でシンポ

 今回のシンポジウムでは、プログラムの発足経緯や事例発表ほか菅生地域教育会議による先進事例などを紹介。参加者とともに今後の教育支援を考えていく。当日講評にあたる日本女子大学人間社会学部の田中雅文教授は、「地域と学校が協力して子どもたちの教育に何が大切なのかを考える力を育てるきっかけになるのでは」と、プログラムを評価している。

 日時は2月19日(火)、午後6時30分から宮前市民館第4会議室。定員は70人。

 申込は市民館【電話】044・888・3910まで。
 

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