宮前区待機児対策 保育所整備が急務 市内最多97人
川崎市が先月末に公表した市内の待機児童数で宮前区は市内最多となった。市内全体数と同じく減少傾向にあるものの、人口の増加に加え、認可保育所数も少ないため新規の早期整備が望まれる。
宮前区内の待機児童数は2011年度の162人をピークに減少している。新規の認可保育所の整備などによって定員を4年間で705人増やしてきた。しかし一方で、宮前区は人口の増加と市内で子育て世帯数が最も多く、保育所の定員増を上回る待機児童がいる格好だ。
また、宮前区内の認可保育所数は今年4月時点で26施設で、定員総数は2400人。最も少ない麻生区(17施設・1640人)に次いで市内で2番目に少なく、同様の人口規模である高津区の37施設、2985人)と、地域によって整備状況に差がでていることも宮前区が市内最多の要因となっている。
宮前区内では今春、「たつのこのはら保育園」(土橋・同240人)、「ティンクルくぬぎ坂保育園」(野川・同60人)、「有馬川はなみずき保育園」(東有馬・同60人)、を整備。特に「たつのこはら保育園」は市内最大規模で、定員は3園合計360人。これに既存施設の定員拡大や公営の民営化など、整備再編による定員拡充に力を入れている。
市民・こども局保育所整備推進担当は「待機児童解消にむけて、整備が遅れている地域では引き続き新規保育園の整備拡充を進めていく」として、今後も新たな整備に取り組む方針。宮前区内では、来春にむけて、市立西有馬保育園の民営化と、宮崎台駅から鷺沼駅周辺で新規保育園の整備を予定している。
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4月26日
4月19日