区内土橋に本部を置く訪問理美容師ネットワーク「りびねっと」(戸塚貴博代表)は病気等で髪を失った子どもに医療用ウィッグを無償提供する「スマイルプロジェクト」をこのほど立ち上げた。現在、希望者を募るとともに、医療用ウィッグ無償提供に向けて理美容室の協力や一般の人からの毛髪寄付などを呼びかけている。
「りびねっと」は在宅の高齢者や外出できない人の家に出向く訪問理美容師らのネットワーク。高齢社会の中で訪問理美容の需要の高まりに対応しようと、区内に美容室を構える戸塚さんが昨年立ち上げ、現在は全国約250人の理美容師が参加。情報交換や技術向上のためのセミナーなどを行っている。
同事務局を1人で担う戸塚さんは「髪のことで困っている人を幅広く支援したい」との思いから今回のプロジェクトを発案。日本かつら協会や提携工場の協力を得て、白血病や無毛・乏毛症、事故などで髪の毛を失った子ども達に医療用ウィッグをプレゼントする仕組みをつくりあげた。
医療用ウィッグの提供までの流れは、希望者からの問合せから始まり、事務局が取扱店を紹介。来店または訪問で採寸を行い、普段の生活状況やアレルギー等に考慮して希望に合わせた素材のウィッグを製作し、納品する。人毛100%にこだわりたいという希望にも添えるよう、一般の人から毛髪の寄付を募る「ヘアドネーション」プロジェクトも同時に進めていく。
運営資金としては理美容師が使う練習用レッスンウィッグを一般の理美容室に販売し、売り上げの一部を製作費に充当するという。また、ヘアドネーションで寄付された髪の毛を工場へ無償で提供することで、通常より安価でウィッグを製作できるようにした。
戸塚さんは「仕組みはできているので希望があればいつでも供給できる」と話す。今後は全国的に活動を行っていくため、毛髪の寄付やウィッグの採寸・納品をする取扱店の拡大、資金源となるレッスンウィッグ購入の協力を求めていく。
また同グループは28日(火)、ヘアドネーションを含むチャリティーカットイベントを開催する(NPO法人プリックジャパンビューティーと共催)。てくのかわさき(高津区溝口1の6の10)で午前10時〜午後7時。
詳細・問合せは同事務局戸塚さん【電話】044・948・9588。
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