市が策定した「地域包括ケアシステム推進ビジョン」の考え方の地域住民への共有を進めるため、宮前区はキックオフ企画として、11月3日に区民シンポジウムを開催する。
「地域包括ケアシステム」は、地域で疾患を抱えながら生活する高齢者等の増加に対し、医療のみならず看護、介護、福祉、生活支援など必要なケアが、地域において一体的に提供されることが新たに求められることから、そのための仕組みとして提唱されたもの。
川崎市では、ケアを「地域などでの生活の継続のために、自立した生活と尊厳の保持を目標として行われる支援や取組」と位置付け、高齢者をはじめ障害者や子ども、子育て中の親などのほか、現時点で他者からのケアを必要としない人たちも含めた「全ての地域住民」を対象としてシステムを構築するとし、推進ビジョンを策定した。
第1段階として2018年3月末までに、市民らへの考え方の共有と、専門組織による必要な手法等の検討という土台づくり。第2段階として25年までに、地域での将来像の合意形成と各主体の役割に応じた具体的行動の実現。第3段階はさらなる進化を図る。
これをうけ区ではキックオフ企画として、11月3日に区民シンポジウム『これからも活き活き暮らしていきたい、このまちで〜地域包括ケアシステムの構築に向けて、今私たちができること〜』を、宮前市民館で開催する。午後1時30分から4時30分。参加無料。当日先着180人。
当日は、小林俊子田園調布学園大学教授による基調講演「今なぜ地域包括ケアシステムなのか」に続き、地域の代表者らによるパネルディスカッション、情報交換・質疑応答を予定。
区では「このシンポジウムが、一人ひとりが何ができるかを考えるきっかけになったらと思います」と話している。
問い合わせは、区地域保健福祉課【電話】044・856・3252へ。
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