政府は2016年春の叙勲・褒章を発令した。宮前区内では叙勲10人、褒章1人の計11人が受章。受章者の声を聞いた。
叙勲受章者の声
旭日小綬章を受章した元川崎市議会議員の矢澤博孝さん(72)は6期24年の任期を務めた。地域住民や行政と連携して平瀬川や飛森谷戸の自然を残す取組にも尽力するなど、地域の発展に貢献してきた。矢澤さんは「受章は非常に嬉しい。今後も経験を生かして地域に貢献できれば」と話す。
瑞宝小綬章を受章した元公立高校校長の五十嵐勲さん(70)は川崎北高校や神奈川総合高校等の校長を歴任。文化部にも活躍の場を作りたいと県高校文化連盟の発足に携わる等、教育の発展に努めてきた。「様々な思い出が蘇った。感謝の気持ちが大きい」と話す。
瑞宝双光章の受章は亀ヶ谷忠男さん(85)、徳重勇さん(74)、永井敏雄さん(70)、吉田義一さん(71)の4人。元宮前幼稚園園長の亀ヶ谷さんは1961年、人口増加を受け、農繁期のみ寺で開かれていた季節託児所では足りないと同幼稚園を開園。以来50年以上幼児教育に携わってきた。「いただけると思っていなかった。本当に嬉しい」と話す。
元大阪空港事務所管制保安部長の徳重さんは1963年から飛行機が安全に飛行できるよう必要な情報を集めて提供する管制情報官として勤務してきた。「これまでの自分の仕事が認められて嬉しい」と話す。
保護司の永井さんは区保護司会で活動を続けて30年目。12、13年度には会長を務める等精力的に取組んできた。「受章は皆さんのおかげ。少年少女の更生保護、成長を見てやってきて良かったと感じる。今後も頑張りたい」と話した。
元宮前消防団団長の吉田さんは20代で消防団に入団。以来、70歳で引退するまでの約40年間にわたり、地域の安全に寄与してきた。吉田さんは「関係者の皆様に支えられてここまでこられた。受章は本当に嬉しい」と話した。
その他の叙勲受章者は以下の通り(本人希望により氏名、所属のみ掲載)。▽瑞宝中綬章/大辻嘉郎さん(70・元気象庁次長)▽瑞宝小綬章/稲崎浩さん(70・元人事院人材局首席試験専門官)、高橋信行さん(70・元東京都港湾局長)▽瑞宝単光章/小日山隆さん(60・鹿島道路(株)横浜支店工事部機械課担当課長)
褒章受章者の声
藍綬褒章を受章した小川富久さん(58)は宮前消防団分団長を務める。27歳で入団し、地元の安全のため尽力してきた。小川さんは「約30年も続けてこられたのは支えてくれた方々のおかげ」と話した。
宮前区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|