宮前区内で65歳以上の高齢者が関係する交通事故が急増している。今年1月から10月6日までの発生件数は昨年の93件から17件増の110件になった。宮前警察署(青木正浩署長)に傾向と防止策を聞いた。
宮前区の今年1月から10月6日までの交通事故の発生件数は昨年より2件減の347件。総数が減少する中で、高齢者が関係する事故は急増。傾向が見えた8月から宮前署では注意を促している。
市内7区でみてもその傾向は顕著。増減なしの高津区を含め、4区が減少傾向にも関わらず、宮前区の17件増は多摩区と並びワースト1の増加数を示している。
宮前区の高齢者がからむ交通事故の増加の背景について宮前署は「65歳以上の人が働くことが増えたこと、また他区に比べて免許保有率が高いことがある」と話す。事故内容にもそれは表れ、朝夕の通勤退勤時間帯の発生が一番多く、午前8時〜午前10時で21件、午後4時〜午後6時で17件と、全体のおよそ35%を占め、曜日も平日が多い。また発生内容でも車両による事故が増加傾向にあるという。最近では坂の多い宮前区では少なかった自転車が関係する事故も電動アシスト付自転車の普及にともない増加傾向にあるという。
発生状況としては交差点が47件と全体の42%。右左折時が最も多く25件、続いて前方車両への追突が22件。発生地域では野川地区が16件と最多で、次いで菅生1丁目〜5丁目と有馬地区が11件、犬蔵、馬絹地区が10件となっている。傾向としては車の利用が多い駅から少し離れた地域での発生が多くなっているという。
宮前署では防止策について近道はないとし、基本のマナー順守の徹底を訴える。「運転者、歩行者問わず常に安全確認を怠らないこと。運転では特に自分の体力、技術を知りそれに見合った運転をすることを心がけてほしい」と話した。
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