宮前区内で初となる「こども食堂」が5月18日にオープンする。運営するのは有馬・野川生涯学習支援施設アリーノ(東有馬4の6の1)。子どもの居場所づくりや地域住民同士の交流の場を目指し、準備を進めている。
「こども食堂」とは1人で食事をとることが多い子どもや貧困家庭を対象に、低料金でバランスのとれたあたたかい食事を提供する仕組み。全国的な取り組みで、市内の他区ではすでに立ち上げられているが、宮前区内では初めての実施となる。
運営は主に市民団体やボランティア、NPO法人等が担うことが多く、アリーノのような公共施設が主体となることは全国でも珍しいという。同施設の山口定男館長は「指定管理者として2期目を迎え、施設の認知度や利用率も徐々に上がってきた。今後は施設を使っていただくだけでなく、地域課題解決により力を入れて取り組んでいく」として実施を決めた。
宮前区では独居高齢者向けの食事会等は定期的に実施されているが、子ども向けの食事支援が少ない点に着目。「子育て世代が多いまちであることからニーズがあるのでは」と考え、昨年から勉強会に参加する等して準備にあたってきた。
アリーノこども食堂のテーマは「独りで食べるよりみんなで食べる夕食は『おいしい!たのしい!うれしい!』」「子育て支援・子どもの居場所づくり」。こども食堂を通して地域住民同士の繋がりを作っていく。
調理や配膳、子どものケアといった運営はボランティアが担う。現在、PTA関係者や子育てをおえた人、栄養士の資格を持つ人等20人程度が声を上げている。食材は地元農家や飲食店、企業が協力する。
山口館長は「まずは施設主体で実施するが、ゆくゆくは地域の方々で運営できるような仕組みを作りたい。これをきっかけに、区内でもこども食堂への取組がより広がっていけば」と話している。
月2回、平日夜に開催
アリーノこども食堂は月2回、平日に開催。午後5時30分〜7時。こども200円、保護者・その他大人300円。事前予約制。5月は18日、29日に実施。ボランティア・食材提供者も随時募集中だ。申込み・詳細の問い合わせは【電話】044・853・3737へ。
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