JリーグYBCルヴァンカップ決勝が11月4日、埼玉スタジアム2002で行われ、川崎フロンターレは準優勝で大会を終えた。悲願の優勝はならなかったが、まだリーグタイトルの可能性がわずかに残されており、サポーターも奇跡の逆転優勝へ望みをつなぐ。
ともに初タイトルをかけた決勝は、セレッソ大阪に0―2で敗れた。川崎Fは、開始早々にミスからゴールを割られると、圧倒的にボールを保持したが、決定機を作れなかった。逆に終了間際、前がかりになった隙を突かれ追加点を許した。試合後、主将の小林悠選手は「充分に逆転できるチャンスはあった。点が取れなかったので自分たちが足りなかった」と話した。
「まだいける」
当日のスタジアムは桜色より多いサックスブルーのファンで埋め尽くされた。ホームゲームのような雰囲気の中、後半開始前にはサポーターが「あと45分、出しつくすぞ」と気持ちを高めるなど、逆転をめざすチームを後押しした。試合後、ファンが集まるゴール裏に選手らがあいさつに来ると「下を向くな。まだいける」などとエールを送った。
またもタイトルに手が届かなかったが、応援団・川崎華族の山崎真代表は「決勝の舞台に我々を連れて来てくれた選手、コーチングスタッフには感謝しないといけない。リーグ戦も優勝のチャンスがあるのは鹿島と川崎だけ。そこまで戦ってくれている選手を責めることはできない」と話した。
「期待高まる」
リーグ戦は、残り3節を残し川崎Fは勝点63で2位につける。残り2節を残す首位・鹿島との勝点差は7。奇跡の逆転優勝へ向け山崎さんは「サポーターは客席で最高の環境を準備することが役割。リーグ戦では多くの人に川崎を信じて応援してほしい」と話す。また、まちづくり活動の啓発などでチームと関わりの深い市スポーツ室の八木一志課長は「フロンターレの活躍は多くの市民にとって『誇り』。今回も川崎の魅力を広めてくれた。結果は残念だが、市民の期待は高まり、リーグ優勝に寄せる思いは熱々です」と話す。
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