お店には鈴木さんがテレアポ時代に出会い、現在もハマっている「漆喰造形絵画」作品も飾られている
森野３丁目交差点近くにあるレンタルＢＯＸ「雅（みやび）」オーナーの鈴木雅実さんは今年の８月20日、自分の80歳の誕生日に同店をオープンした。
店のレイアウトやチラシ作製、各契約書類など全て一人で行い、毎日の立ち仕事も苦にせず明るい笑顔で、お店を訪れるお客さんやＢＯＸオーナーに対峙している。
鈴木さんは小学５年の時に町田へ。転勤族の父親に「『次は東京だよ』と言われて来てみたら、当時の町田は…」。桜美林中・高を出て女子栄養短大を卒業、栄養士の資格を取る。「マカロニ」を扱う会社に就職し、35歳で職場結婚。会社を辞め、親の小料理屋を引きつぎ、割烹料理店の経営者になった。２人の男の子に恵まれるも、その後、長男を20歳で亡くす悲しい過去も。料理店は続けられなくなった。
しかし時代はバブル。その後も色々な仕事を経験。生保レディや熱海で女将、60歳までの募集に「年をごまかして」始めたテレホンアポインターの仕事は４社ハシゴし、昨年10月まで務めた。
そして80歳になる今年、レンタルボックス店を出した。「店の若いスタッフに『よく疲れないね』と言われるけど、もちろん疲れるのよ。でも楽しいから」。レンタルＢＯＸの店は仕入れの必要がなく、お客さんとの交流が楽しめる。
「何もしていないとボケちゃうでしょ。今はこのお店を軌道に乗せることに熱中しているわ。楽しく仕事が出来て、みんなの、社会のお役に立てる。最高じゃない」と笑顔で話した。
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