市は総合福祉センターと保健センターの機能を統合した「厚木市保健福祉センター」(市内中町1の4の1)を明日4月1日、オープンする。二つのセンターを集約することで保健・医療・福祉の連携を強化、より充実したサービスの提供を目指す。25日には式典とお披露目会が行われ、関係者ら約100人が集まり、オープンを祝った。
既存の総合福祉センター(1990年築)を2015年10月から16年10月にかけて改修、その後、隣接する保健福祉センターの機能を移転して開設された同施設。7階建で延床面積は約1万1400平方メートル。整備事業費は約7億6000万円。古くなった空調設備は全てリニューアルされ、照明もLED照明を多く使用、通路も以前より広がり、明るいイメージに変わった。
1階には重度障がい者のおむつ替えなどにも対応した「ケアルーム」を新しく配置。2階には母子健康手帳の交付手続きと妊娠や出産、子育てに関する相談ができる母子健康包括支援センター「ひだまり広場」を新設した。無料で健康チェックやアドバイスが受けられる「未病センター」も保健センターから移設。3階は健診室を増やし、独立した診察室や聴覚検査室を新たに整備、医療機能を充実させた。
療育サポートを強化
4階には児童発達支援センター「ひよこ園」を新設。今まで市が、発達上、何らかの心配がある子どもに対し行っていた児童発達支援の一日の利用定員を20人から40人に拡大。新たに、地域の障がい児やその家族への相談支援、保育所等訪問支援を加え、より多くの人が利用できるようセンターとして整備した。
5階には療育相談センター「まめの木」を新設。ここでは地域支援や療育相談、経過観察などを行う。利用時間は月曜から金曜の午前8時30分から午後5時15分。親子で気軽に足を運べるよう、おもちゃなどを取り揃えた「親子サロン」も設置。子どもを遊ばせながら常駐の保育士に相談できる環境を整え、発達に心配がある子の成長(療育)支援のしくみを強化した。
この日、お披露目会で小林常良市長は「一歩一歩、階段をのぼるようにして今日を迎えました。これからも皆さんと力を合わせて進んでいく」と挨拶。「まめの木」開設の基となった「厚木市の療育支援の在り方についての提言書」を13年に市に提出した厚木市児童発達支援在り方検討委員会で当時、委員長を務めた馬嶋順子さんは「提言書を提出してから3年ちょっとでオープンを迎えられ、とても喜んでいます。支援が必要な人たちがこの厚木で幸せに暮らせるよう願っています」と語った。
お披露目会の最後には、福祉施設などでイベントを開催しているNPO法人スロバラサンズが生演奏を披露。テンポの良い音楽に、参加した親子らは体を動かすなど、盛り上がっていた。
なお、既存の保健センターの解体工事は4月から開始される予定。
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