テーマは「環境問題」 寄稿㉘ エネルギー問題を考える機会に 横浜市会議員 斉藤しんじ
従来、地球温暖化対策として利用促進が検討されてきた再生可能エネルギーが、福島第1原発の事故後に一層注目されてきました。再生可能エネルギーとは、長期間にわたり枯渇しないエネルギー源であり、具体的には太陽光や風力などが挙げられます。
しかし、枯渇しないとはいえ大電力を生みだすのに膨大な設備が必要であることや、エネルギーの出力が不安定であるなどの課題があり、主要な電力源になるのは難しい状況です。
これらの再生可能エネルギーの有効活用を含め、発電から送電、工場や家庭での電力消費を最新の電力技術とIT技術を駆使して総合的に制御できるスマートグリッドという仕組みの実証が都筑区のニュータウンエリアなどで行われています。今後の原子力発電の利用が不透明な状況にある中、国家的プロジェクトとしても推進が期待されます。
このような将来に向けての取組みはあっても、この夏の電力供給と需要の予測から、職場や家庭における節電の取組みは避けられない見通しです。エアコンの設定温度を2℃上げることにより約10%、またエアコンを止め、扇風機の使用に替えることにより約50%の消費電力を削減できることができます。横浜市役所では、7月1日より9月30日まで昼休みを午後1時から2時にシフトして、電力ピークの分散を図ります。他にも節電方法がありますので、健康を優先に、できることから取組む必要があると考えます。
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