タウンレポート "ママ友"の輪で被災地支援 全国に50人のネットワーク
東日本大震災発生の直後から、ママ友のネットワークで独自に被災地支援をしているボランティアサークルがある。それが、「芽吹きの会(中西美奈子代表・東山田在住)」。「被災地の子どもたちへ笑顔を届けたい」という一心で続けられてきた取組みを取材した。
同会を立ち上げたのは、中西代表。中心メンバーは、代表とその「ママ友」栗原亜紀子さん、そして活動の中で知り合った高橋保代さんの3人。他にも全国に50人の登録メンバーがいて、随時協力してもらえる体制が整えられている。
中西代表は、これまでボランティアなどの経験はなかったが、被害の様子をテレビで見て「何かしなくちゃ」と強く感じた。自身にも、9歳と1歳の娘がいる。「もし自分の子どもが同じ状況であったら」。そう思うと、居ても立ってもいられない気持ちだったという。それがそのまま、行動に直結。震災の直後から区内近隣のママ友を中心とする知人に声をかけ、子ども服の募集を呼びかけた。3月25日、寄付品が集まってみると、ダンボール307箱分にもなった。当時はすべてが手探りの中、インターネットを通じて知った都内の企業にトラックでの配送を託した。これが最初の活動となり、その後は東山田地域ケアプラザなど数ヵ所に物資回収BOXを設置して活動を継続。7月中旬からは「日本財団」の助成を受け、今は自分たちで各家庭まで郵送できるようになった。
現在は、主にオムツや離乳食、ミルクなどの”ベビー用品”を被災地のママたちに送っている。特にミルクは、内部被爆を心配する人が母乳から切り替えており、現地では不足しているという。そのような切迫した状況も、ブログやメールを通した個人的なやりとりで把握。必要なものを必要な人にタイムリーに送ることができるのが大きなメリットとなり、現在も広がりをみせている。
ただ、夏休み以降、寄付品の数は減ってきている。中西代表は、「被災地は、少しずつ復興が始まっているとはいえ、まだまだ支援が必要な状況。少しでも多くの人に協力していただければ」と呼びかけている。なお、協力したいという人には同会のブログ上で登録を受け付けている。
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