東山田中キャリア教育 街と一体で文科大臣賞 独自の取組が評価
東山田中学校(平野真理子校長)の進路学習が、今後のキャリア教育の充実と発展に尽力したとして、このほど文部科学大臣賞を受賞した。「10年後の社会人」をテーマに、地元企業などと手を取り合う姿勢が評価され、2月21日に国立オリンピック記念青少年総合センター(渋谷区)で授賞式が行われる。
文科省はキャリア教育の発展に尽力し、顕著な功績が認められた教育委員会や団体などを「キャリア教育優良教育委員会、学校及びPTA団体等文部科学大臣表彰」として選出してきた。同校は地域と協力して、子どもたちの豊かな教育を促進する県内初の「コミュニティスクール」として開校して9年。長期にわたり進めてきた独自のカリキュラムが評価された。
「10年後の社会人」見据え
同校が行ってきたキャリア教育のテーマは『10年後の社会人』。10代のうちから進路を深く考えてもらえるよう、地元の企業などが全面的に協力して行っている。内容は学年ごとに異なり、地元での職場体験を通し、(株)リクルートホールディングスと協力して発行する「中学生版タウンワーク」や、地域ボランティアが面接官となり、高校受験に向けた模擬面接など、独自性に富んだものばかり。さらに年度末にはキャリア教育に関わった大人たちが一堂に会し、研修、交流を図る「キャリア教育交流会」を実施していく。教員だけでなく、街と一体でキャリア教育を考え、次年度以降もさらなる充実を目指す。
今年度は職業体験や模擬面接が終了し、1月31日に同校コミュニティハウスで関係者約100人が集い、今年度のキャリア教育交流会が催された。ゲーム形式で生徒の様子などを振り返った。ここで発言された大人からの意見は今後のキャリア教育に活かされる予定だ。
平野校長は「開校以来続けてきた活動が評価されて光栄です。これは地域の方とともに受賞したもの。これからも教育活動の柱として、皆様にご協力いただければ」と話した。
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