池辺町の一画で現在、横浜市が市民の森の整備を進めている。昨年から工事が始まり、4月1日の開園を予定している。池辺市民の森(仮称)は2014年に完成した川和市民の森に次いで区内2カ所目となる。
特徴生かした場所に
池辺市民の森(池辺町1183番地周辺)は農業専用地区に隣接するなだらかな樹林地。敷地は約4・0haで、区内最大の面積を誇る都筑中央公園(19・6ha)の5分の1ほどの広さだ。階段状の入り口を登っていくと行き着く丘は新横浜方面に面していて、ここにはランドマークタワーなどを望める展望広場が設けられるという。
また、樹林地内にはもともと竹林が広がっており、現地で育まれた自然に触れることができる。市担当者は「木々を間引きしたり、以前は畑だったところにモミジやサクラなどを植樹したり手を加えた部分もあるが、基本的にはもともとあった自然を生かしている」と話す。
3年前に開園した川和市民の森は、区内小学校の校外学習やウォーキングイベントのルートに組み込まれるなどして利用されている。同様に池辺市民の森も地域住民の幅広い利用が見込まれている。区内を拠点に、自然をテーマにした講座などを開く「NPO法人神奈川シニア自然大学校」の高柳香菜事務局長は「開園を楽しみにしている。機会があれば散策会なども企画したい」と話し、同所の完成を心待ちにしている。
開園式などについては現在調整中。今後は地域住民を中心とする愛護会が結成され、管理などを行う案が挙がっている。
市民の森制度は、横浜市環境創造局が1971年に開始した事業。樹林地に広場や散策路を整備して緑地を保全するとともに、市民に利用してもらうことを目的としている。市が調査して条件を満たす土地の所有者に働きかけたり、所有者の要望を受けるなどして建設されるもの。現在市内43カ所(約527ha)を指定し、うち36カ所で開園、7カ所で整備が進められている。
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