県はこのほど、今年7月1日時点での基準地価を公表した。都筑区内の住宅地では、市営地下鉄センター南駅とセンター北駅周辺の地価上昇が続いており、最高地点は荏田東1丁目となった。
区内の地価調査対象は住宅地14、商業地2、工業地2カ所の計18地点。住宅地は1・3%(前年1・1%)、商業地では1・9%(同1・6%)、また工業地は1・6%(同1・6%)と工業地以外で、それぞれ平均変動率が上昇している。住宅地での市内平均変動率1・1%(同0・9%)と比べても、区内の上昇率は若干上回っている。
きれいな街並みと利便性
区内1平方メートルあたりの平均土地価格は23万9100円。中でも30万4000円と最も高かったのは、センター南駅周辺の商業施設や区役所などから近い「荏田東1丁目5番13」で変動率は2・0%だった。次いで、センター北駅付近の「中川7丁目10番19」が29万2000円で1・7%、「牛久保1丁目18番3」が28万1000円で1・8%と続き、変動率も上昇した。変動率が最も高かったのは、南山田小学校近くの「南山田2丁目28番40」で2・3%となった。
(株)火消し屋不動産(中川中央)の高橋正雄代表取締役は「地価上位3地区は閑静な住宅街で、駅まで徒歩圏内という利便性と緑も多くきれいな街並みが人気。今や港北ニュータウンはブランド化していて、今後も上昇は続くだろう」と分析する。一方、最低値は15万2000円の「折本町字中堀1800番4」だった。
商業地では「中川中央1丁目7番2外」が64万6000円で1・9%上昇し、最高値となった。センター北駅前で病院や飲食店、塾、美容院などが多く、企業側の需要が多いことが上昇の理由として考えられる。工業地の最高値は「池辺町字以津院下3372番」で、価格は16万9000円、変動率は1・8%だった。
基準地価は都道府県が毎年7月1日時点の1平方メートルあたりの土地価格を算定したもので、土地取引価格の指標や公共事業用地の取得価格算定の規準として利用される。
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