荏田高校3年井上理仁さんが6月の関東高等学校陸上競技大会南関東地区予選に出場し、男子400mハードルで優勝した。「目標にしていた優勝ができて嬉しかった」と笑顔を見せ、7月下旬に福井県で開催されるインターハイに向けて練習に励んでいる。
等々力陸上競技場(川崎市)で行われた400mハードルの予選には24人がエントリー。「予選ではポールにあたったり、バランスを崩したりしていっぱいいっぱいだった」と振り返える井上さん。「このままでは決勝が危ない」と気持ちを切り替え臨んだ決勝戦。後半の走りもよく52秒30のタイムでゴールテープを切った。「思っているレースプランで走ることができた」と満足の表情を見せるが、「51秒を切るという目標がぎりぎり叶わず残念だった」と悔しさも滲ませた。
顧問の木村明哲教諭は井上さんのことを「レース前にどういうレースをしようかと考えたことができる選手」と評価。「インターハイでは持っているものを生かしてほしい。見れない景色を見せてあげたい」と話した。
姉の背中を追いかけて
中学1年生から陸上を始めた井上さん。これまで新人戦や県大会に出場するも優勝には及ばなかった。「インターハイに出場した6個上の姉が憧れだった」と練習のモチベーションを話した。優勝を南関東大会で2位の実績を持つ姉に報告すると「おめでとう」と声をかけられながらも「優勝されたら負けたな」と言われたという。
陸上部の部長としてもチームをまとめる井上さん。「応援してくれた仲間が力になった」と感謝し、初のインターハイの舞台に向けて闘志を燃やしている。
都筑区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|