区内外で保育施設を運営するキッズフォレグループ(松原慶子理事長)の園長らが区民のコミュニティグループ「あいちゃん友の会」と連携して11月4日から、子どもたちに無料または低価格で食事を提供する「子ども食堂」をセンター北駅近くのカフェ「ファースト・ムーブ」で開く。子どもたちへの食の支援を広げようと、メンバーらが準備に取り組んでいる。
「コロナ禍で生活が厳しくなる人が増えている中、都筑区は表面に出にくい地域。見えないところまで支援を広げたい。だから誰でも気軽に利用してほしい」。そう話すのは(株)キッズフォレ代表取締役の松原さん。
同社グループは区内で認定横浜保育室や認可保育所、学童をなどを運営し、都内でも認可保育所を運営している。子ども食堂の場となるカフェ「ファースト・ムーブ」は同社が初めて保育園を開いた場所とあって同社が運営しており、社会貢献の一環として様々な地域交流イベントの場として活用されてきた。
今回の子ども食堂の取組は、子育て支援を図り、相互助け合いの場としてのコミュニティを豊かにすることが目的。多くの区民にも協力を求めて区民参加型の子ども食堂の運営を目指すという。
実施日は11月4日(木)・18日(木)、12月2日(木)・16日(木)の午後5時から7時頃まで。一人分の弁当を100円で提供するほか、おにぎりや各種の惣菜類、汁物、デザートを無料で提供する。カフェ内で食べられるほか、持ち帰ることもできる。子どもだけでなく、保護者も利用できる。
初日の4日は鮭弁当を50食分ほど提供する予定。そのほか、豚汁、大学芋、ゼリー、蒸しパンを無料で提供する予定。初日の利用状況よって今後の提供数を増やすとしている。
メンバーのひとり、川井健司さん(キッズフォレ西荻窪園長)は「共働きの家庭が多くなる中、食事を通じて子どもたちの心の安定につながるといい。地域の中で人同士がつながる関係を大切にしていきたい」と話す。
白鳥純子さんは(横浜市放課後児童クラブコズミックジュニア施設長)は「中には子どもたちの食事の部分で手をかけるのが難しい家庭がある。栄養のバランスや温かい食事を味わってほしいので、ぜひこうした場を利用してほしい」と呼びかけている。
メンバーらは今後、区民や区内の団体・組織に協力を求めて食材や人材を確保したい考え。松原さんは「まずはやれることからやっていきたい。お米や野菜などを提供してくれる方がいたらありがたい」と話している。
会場のファースト・ムーブの所在地は都筑区中川中央1の21の7グランコート北1階(横浜市歴史博物館正面入り口前)。子ども食堂に関する問い合わせ・食材提供などの申し込みはファーストムーブ(【電話】045・507・3008)。
都筑区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|