待望の都筑区民文化センター(仮称)がいよいよ今月中に着工する。12月10日には事業を行うボッシュ・グループと横浜市の関係者による起工式が行われ、工事の安全を祈願した。2024年度の竣工、開館を目指す。
起工式はボッシュ株式会社と同社グループの研究開発拠点を施工する株式会社大林組、区民文化センターを施工する株式会社竹中工務店が合同で実施。共同事業者として市文化観光局や都筑区の関係者が参加したほか、来賓として在日ドイツ商工会議所や地元商業団体の代表者らが出席した。
ボッシュ株式会社のクラウス・メーダー社長は「ボッシュの拠点と地域の施設を一体として建設するのは初めての試み。世界に誇れる技術を生み出しながら、地域の皆さんと交流を深めて街の発展に寄与していきたい」とあいさつ。
代表者による鍬入れの儀式があり、工事が無事安全に進捗することを祈願した。
ボッシュ拠点と併設
整備予定地はセンター北とセンター南の両駅間にある商業施設「港北みなも」前の敷地。横浜市が2018年に同センターの整備を条件に民間事業者を対象として土地活用の事業提案型公募を実施し、ボッシュを代表企業とするグループを事業者に決定した。
整備されるのはボッシュのオフィスや研究施設が入居する民間施設(地上7階地下2階)と区民文化センター(地上4階地下1階)の2棟。延べ床面積は約5万5000平方メートル。市民が利用できるカフェや広場も整備する計画。
開館は当初、23年度中を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響でドイツ本社との社員の往来が制限されたこともあり、スケジュールが17カ月ずれ込んだ。
同社フュージョン・プロジェクト推進室長の下山田淳シニア・ゼネラル・マネージャーは「ご縁のあった都筑区の素晴らしい土地で弊社の拠点ができることは感無量。文化施設としてのお題は賑わいの創出。週末になって皆さんが訪れたくなるような場所にしてきたい」と話した。
佐藤友也区長は「区民の皆さんも心待ちにされていたと思う。ようやく工事が始まり、期待も大きい。都筑区はドイツのとの関係が深く、これからどんなことができるのかワクワクしている」と話した。
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