県立旭高校のサッカー部は、震災が発生した2011年から夏休みを利用し、これまでに4回、宮城県気仙沼市を訪問。同市の少年サッカークラブ「鹿折(ししおり)FC」とサッカー教室を通じて交流を行ってきた。
活動の目的は、スポーツを通して子どもたちに元気を与えること。鹿折FCには、家が津波で流されたり、身内が亡くなる経験をした子どももいる。「明るい表情を見せていても、心にはかなりの傷があるはず。少しでも彼らにとって楽しい時間になれば」と話すのは菅野光裕監督。鹿折FCと旭高校の間で行われたミニゲームでは、夢中になってボールを追いかける子どもらから笑顔が溢れた。
復興にかかわりたい思いで参加した高嶋祐作君(1年)は「みんな自分が想像していたよりも元気だった。逆に自分たちが元気をもらいました」と子どもとの交流を振り返る。気仙沼訪問時は、サッカー教室のほかに、がれきの除去や清掃などといった活動にも取り組んできた。「曲がった標識や電柱を見たとき、津波の怖さを感じました」と小川暉君(2年)。活動を通して、災害の大きさを感じた。
復興支援は、被災地での活動だけで終わらせるつもりはない。訪問後は、部員の手で壁新聞などを製作。9月にある文化祭で、生徒や地域の人へ、被災地の様子を伝えてきた。「自分たちにもできること」を今後も続けていくつもりだ。
旭区・瀬谷区版のローカルニュース最新6件
|
|
横浜市がクールシェアスポットを募集5月24日 |
|
|
|